メニュー 閉じる

おんがく交差点 vol.444 余明さん

2024.10.19(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第444回ゲストは七絃琴奏者、余明(ユーミン)さん。
 七絃琴は古琴と呼ばれ、3000年の歴史を持つ中国の伝統楽器で、源氏物語の絵巻にも登場します。光源氏も演奏していたとか?

 現在の弦は金属製ですが、昔の弦はシルクだった!表面には点の印が……さて、これは何に使うのでしょう。
 右手で絃を弾き、左手で絃を押さえて音階を変える。左手の演奏法は何百種類もある?貴重なお話を伺えますよ。

 昔の楽譜は漢字で書いた文字譜。絃の押さえ方を書いていたそうです。なんと!最古の楽譜は日本にあるんです。大切なお話を教えていただきます。
 またびっくりなお話。宇宙探査機「ボイジャー」と共に宇宙を旅する七絃琴の曲があるそうです。そして演奏者は意外な人!

 ゲストのソロは中国古典曲。小径は源氏物語!金丸めぐみ作曲「三帖の源氏物語より”葵”」
 コラボは宇宙探査機「ボイジャー」に搭載されて宇宙を旅する七絃琴の曲です!みなさま必聴!
 作曲: 伯牙、編曲: 甲田潤「流水」
 ぜひお聴きくださいね。

 🎂収録日が私の誕生日に近かったため、サプライズで素敵な色合いの花束💐をいただきました!
 番組制作の芽久実さんと千恵さんとうれしい記念撮影。いつもありがとうございます💕

おんがく交差点 vol.443 林田祐和さん

2024.10.12(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

おんがく交差点第443回ゲストは東京佼成ウインドオーケストラ・コンサートマスター林田祐和(はやしだ・ひろかず)さん。

すばらしいサックスの方はとてもかっこいい演奏をされます。今回サックスの特殊奏法を披露してくださいます。舌の使い方でかわいい音もかっこいい音も自由自在!
中学時代にサックスに出会い、一目惚れ。とにかく音より外見?楽しいお話が続きますよ。

ジャズではなくてクラシック・サックスに衝撃を受けたそうです。憧れは第一人者の須川展也さん!素敵ですものね。さらにマルセル・ミュール!でも最初の師匠は雑誌だった?えーっ?
さらにびっくりしたのは林田さんは、ヴァイオリンを習ってサックスを勉強なさったことです。サックス奏者に特有の職業病は?柄シャツですか?ふだんはなかなか聞けないお話がポンポン飛び出しますよ。

林田さんソロは大学時代にご自身で作曲された作品。小径は、林田さんがCDに収録されているバッハの作品にちなみ、バッハ作曲「ゴールドベルク変奏曲」を私の編曲で。美しいピアノは榎本潤さん。
コラボはハリウッド女優のために作曲された作品、シャルル・ケックラン作曲「ジーン・ハーロウの墓標」
元々はサックス、フルート、ピアノのために書かれた傑作です。ぜひお楽しみください。

また林田さんは11月3日に練馬区の総合運動場(練馬駅北口)で開かれる「ねりまの森音楽祭」に、佼成ウインドオーケストラを率いて出演されます!
野外コンサート、入場無料、小さい方からおとなの方も音楽を身近に楽しめ、楽器の体験コーナーやキッチンカーもあります。
気軽に音楽を楽しむ機会になりますように!
みなさまもいらしてくださいね。

おんがく交差点 vol.442 ダ・カーポ

2024.10.05(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第442回ゲストはフォーク歌手グループのダ・カーポさん。
 数々のヒット曲を発表され、今年50周年を迎えられました。

 ご主人のまさとしさんが、妻・広子さんの歌声に惚れ込んだ?実は……目的は合格?なんのこと?おもしろいお話を伺えますよ。
 コロナ禍で、コンサートが激減したけれど……お孫さんが産まれたら、孫パワーで新曲も誕生したそうで、すばらしいことですね。

 結成35周年から、ファンからのリクエストに応えて、お嬢さんの麻理子さんが正式メンバーに入りました。麻理子さんはフルートも!
 2歳のお孫さんも歌に感動!いいですね。夢は親子3世代で活動だそうです。どんどん音楽のすばらしさを伝えていってくださいね。

 ダ・カーポさんの素敵なオリジナル曲のあと、小径はダ・カーポ…最初に戻るという意味…から「終わらない」曲!
 映画「ネバーエンディング・ストーリー」のテーマを、榎本 潤さんの美しいピアノと。
 榎本さんはダ・カーポさんと、よく一緒にコンサートをなさっていますよ。

 コラボはテレビドラマ『裸の大将放浪記』の主題歌です。
 作詞: 杉山政美, 作曲: 小林亜星, 編曲: 森川拓哉
「野に咲く花のように」
 ほのぼのとした、温かい空気が漂い、朝からさわやかに過ごせますよ。ご覧くださいね。

おんがく交差点 vol.441 鳳聲月晴さん

2024.09.28(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第441回ゲストは歌舞伎囃子笛方の鳳聲月晴(ほうせい・つきはる)さん。

 日本舞踊や歌舞伎、祭囃子で演奏していらっしゃいます。

 今回は歌舞伎の演出で使う音楽を、能管や篠笛で実演してくださいます。
 なかなか細かく拝見できる機会が少ないですから貴重です!

 能管はノドがある…、篠笛は「篠竹」という竹を2年も乾燥させて作り、長さの違いで音の高さが変わる。
 江戸祭囃子では、笛以外の楽器すべてを習得する必要があるそうですよ。すごい!実は獅子舞の中も笛の人だったり。

 笛を選んだのは学校の勉強をしたくないから?だったのに、ずっと勉強するハメに?
 現在は若手の一座「わざをぎ」のメンバーとしても活動中で今後は自分で笛を作りたいと。楽しみですね。

 月晴さんのソロが美空ひばりさんの祭りの定番曲。私の小径も、美空ひばりさんの名曲「愛燦燦」にしました。
 松本和将さんの美しいピアノとお聴きくださいね。コラボは三世杵屋正治郎作曲「元禄花見踊」を萩森英明さん編曲で。
 日本から世界に発信したい、邦楽の世界をお楽しみくださいね。

おんがく交差点 vol.440 島田歌穂さん

2024.09.21(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第440回ゲストは〈デビュー50周年〉女優・歌手の島田歌穂さん。

 歌穂さんは今年デビュー50周年を迎える女優で歌手『ミュージカルの歌姫』です!
 ご両親の影響でジャズを聴いて育ち、10歳で子役デビュー。マッチと同期のアイドルです。

 一念発起してミュージカル『シンデレラ』のオーディションに挑戦したら、いきなり主役に!
 それなのに、その後はアルバイトをしながらお父様からジャズを勉強…えらいですね。舞台女優への道には紆余曲折が?貴重なお話を伺えますよ。

 原点は井上ひさし作品。人生を変えた「レ・ミゼラブル」の主役は……落選したと勘違い?[歌のうまい]代名詞のような歌穂さんでも、色々なことがあるんですね。
 ご主人はジャズピアニストで作・編曲家の島 健さん!すばらしい方ですから、さぞかし心強いと思いますが、意見が対立する時には大げんか…とか?

 ご主人のピアノで、素敵なソロを歌ってくださり、私の[小径]は歌穂さんがミュージカルで頭角を現した『シンデレラ』にちなんで、プロコフィエフ作曲バレエ音楽「シンデレラ」よりグランドワルツを、松本和将さんの美しいピアノとお聴きください。
 そしてコラボは歌穂さんの人生を変えた作品。ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”On My Own” 岩谷時子(訳詞)、島健(編曲)で圧倒的な歌唱をお楽しみくださいね。

おんがく交差点 vol.439 倉田澄子さん

2024.09.14(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第439回ゲストはチェリスト倉田澄子さん。
 パリ音楽院にも留学した日本の女性チェリストの草分け的な存在。ずっと日本のチェロ界を牽引して来られました。

 2歳の時にお父様が他界…その父は、国際コンクール日本人初優勝のチェリスト倉田高さん。

 チェロのきっかけは、亡き父が演奏したレコード!小学生の時に聴いて音色に魅せられ、齋藤秀雄先生の門下生になっても、先生のチェロの宿題をするより、お父様の音をずっと追っていらした…。涙の出るお話です。

 巨匠トルトゥリエに師事するためにフランスへ。巨匠の家で迎えてくれたのはヒゲの門番?お部屋に通されて緊張して待っていると…チェロを持って現れたのはあの門番だった!
 そのわけは?おもしろいお話も伺えます!

 倉田さんのソロ曲、お父様のために、ご親戚でもある尾高尚忠さんが作曲された「夜曲」を演奏してくださいます。
 今回のソロ曲、小径曲は幕末から明治維新にかけての、日本史をご説明しておかないといけまん。
 倉田さんは、尾高家とご親戚である…ということは渋沢栄一さんで有名な渋沢家ともご親戚関係にあります。

 というわけで、徳川昭武が、将軍慶喜の名代としてパリ万博に参列、ナポレオンⅢ世 に謁見した時随行したのが、渋沢栄一。その時にパリのオペラ座で昭武や渋沢栄一らが鑑賞したのはバレエ「ジゼル」この第2幕からヴィオラのソロで有名な「パ・ド・ドゥ」アドルフ・アダン作曲
 私は東京シティフィルでコンサートマスターをしていた時、この作品をよく演奏していましたが、ヴィオラのソロなので、いつも「ヴィオラの首席の方は、こんな美しいメロディーを弾けていいなあ。」と思っていました。ですから、今回念願のこの曲を小径曲としてヴァイオリンで弾かせていただきます!素敵なピアノは松本和将さん。

 コラボは倉田さんの師匠、トルトゥリエ夫妻が愛したヘンデルの作品を、倉田さんに提案していただきました。
 ヘンデル作曲「トリオソナタ ト短調 作品2 第8番 第2楽章 Allegro」本来チェロ2本で演奏するところをヴァイオリンとチェロで演奏。

 ずっとお父様の音を追い求めていらっしゃる倉田さんのお父様❤チェロ❤をお聞きくださいね。

おんがく交差点 vol.438 萩原麻未さん

2024.09.07(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

おんがく交差点第438回ゲストはピアニスト萩原麻未(はぎわら・まみ)さん。
ジュネーブ国際コンクールのピアノ部門で日本人として初優勝されました!

5歳の時にプロになる!と決意された…それは憧れのピアニスト宮沢明子さんの褒め言葉による?
幼い時の体験、特に褒められるということは大切ですね。こんなにすばらしいピアニストが出るきっかけになったんですもの。

高校生の時に海外を回り、マスタークラスを受講して、結果パリ音楽院に留学を決めた…決め手は先生…?
優しいジャック・ルヴィエ先生! ところが入学後は厳しく豹変! 怖い…緊張の日々に。

ジュネーブ国際コンクールを選んだのは近いから。でも審査が進むにつれて、緊張の連続が……? 貴重なお話が伺えます。
いつも左手にゴム! 実は特別な理由? 国際コンクール優勝もゴムのおかげ? めずらしいお話も気さくにしてくださいますよ。

ご主人はヴァイオリニストの成田達輝さん。すばらしい音楽家同士、共演の時意見が違ったらどうするのかしら…と、思いましたが心配ナシ。寝たら忘れてしまうから! 楽しいおふたりですね。

麻未さんのソロはドビュッシーの作品。パリ音楽院で学ばれたことにちなんで、2曲のコラボはラヴェル作曲「ガブリエル・フォーレの名による子守歌」フォーレ作曲「アンダンテop.75」
久しぶりにご一緒して、やはり情感深い、美しくすばらしい麻未さんとの演奏は楽しかったです。みなさま、ぜひお聴きくださいね。

おんがく交差点 vol.437 チェンミンさん

2024.08.31(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

おんがく交差点第437回のゲストは、二胡奏者のチェンミンさんです。

1991年に来日され、二胡ブームの火付け役ともなられました。二胡は中国の伝統的な擦弦楽器で、2本の弦の間に弓が挟まっているのが特徴です。ヴァイオリンとは全く違う弾き方をしますが、これは乗馬と関係があるそうです。めずらしいお話、ぜひ聞いてくださいね。弓が弦の間にあるため、ヴァイオリンに慣れている私には似ているようでも、意外に演奏がむずかしいです。チェンミンさんが番組中にレッスンをして下さいましたが、勝手が違いました。

本体の材質は硬い木で、弓は竹と馬の尻尾(これはヴァイオリンと同じです)。

チェンミンさんは中国で女優としても活躍されていましたが、なぜ来日したのでしょうか? そのきっかけには将来への不安があったようです。

また、二胡にはお父様が贈ってくださった大切な言葉が記されています。「求之弦内 得之弦外」。この貴重なお話も伺えますよ。

小径では、中国・宋の時代の曲を演奏します。今年の大河ドラマで、紫式部と父親が越前で宋人たちと関わりを持つ場面が描かれました。その時代、紫式部や藤原道長たちがどんな音楽を聴いていたのかに興味を持ち、宋時代の作品を選びました。曲名は「鬲溪梅令(げいしめいれい)」、作曲者は姜夔。松本和将さんのすばらしいピアノと共にお聴きください。

コラボでは、二胡の代表曲、阿炳(アービン)作曲/森川拓哉さん編曲による「聴松(チンソン)」をお届けします。

どうぞお楽しみくださいね。