2024.06.01(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送
おんがく交差点第424回ゲストはチェリスト苅田雅治(かんだ・まさはる)さん。
日本を代表するチェリストのひとりであり、教育者、また弦楽四重奏、そしてオーケストラでの演奏の達人でもあります。
東京都交響楽団で首席チェロ奏者を務められ、そのポストを退かれても、各地のオーケストラから呼ばれ続けていらっしゃいます。
興味深いお話がぽんぽん飛び出しますよ。例えば、上手い指揮者の指揮は見なくてもいい?指揮者が下手な時は自分が『影の指揮者』になる?私もお話を伺いながら、「そう、そう、」とオーケストラ時代を思い出しましたよ。
2005年に、私も一緒に弦楽四重奏団『クヮトロ・ピアチェーリ』を結成してくださって、2010年に文化庁『芸術祭大賞』を受賞しました。
実は結成の5年以上前から苅田さんは誘ってくださいました。大変尊敬する苅田さんからのお誘いだからこそ、考えました。弦楽四重奏は4人でたっぷり時間をかけて、じっくり練習していかないと、とてもできるものではありません。私は、色々な活動をしていたため、充分な時間を取れるだろうか……とお断りしていましたが、待って下さって、ついに苅田さんのお誘いを受けた…という経緯がありました。齋藤真知亜さん、百武由紀さんとの充実の四重奏です。
苅田さんの先生、井上頼豊先生から苅田さんに託されたショスタコーヴィチのスコアを、大切に読んでリハーサルを積み重ねました。
昨年11月におこなわれた苅田さん『70歳コンサート』にはお弟子さんが100人出席!
みんなに慕われ、尊敬される苅田先生ならでは。指導のコツについても、いいお話を。それは…弱点にある?
小径はショスタコーヴィチのめずらしい作品。今年没後50年になるD.オイストラフが1967年に来日した時に演奏された「3つの幻想的舞曲 作品5」佐藤卓史さんのすばらしいピアノと聴いてください。
コラボは、作品の様式感を大切にされ、教育もされている苅田さんならではのベートーベン作曲「ピアノ三重奏曲第1番第1楽章より」弦楽四重奏も組む私たちに佐藤卓史さんも加わって下さって演奏します。
貴重なお話も含めて、ぜひお楽しみくださいね。