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クァトロ・ピアチェーリ

クァトロ・ピアチェーリについて
かねてから音楽的に共感し、また人間的にも信頼しあっていた4人が集まって、2005年、新しい弦楽四重奏団「クァトロ・ピアチェーリ (Quattro Piaceri)」を結成いたしました。それぞれ日本のオーケストラや室内楽の分野で、なくてはならない存在として知られている我々4人が、いよいよ本格的にカルテットとしての活動を開始いたします。古典から現代音楽まで、幅広く豊かな演奏経験を持ち合わせた4人ならではの、質の高い演奏をめざしますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
音楽の楽しさ、演奏する喜びをお伝えできる弦楽四重奏団でありたいと願って、イタリア語で「喜び、楽しみ」という意味の「ピアチェーレ」を複数形にして、グループ名に掲げました。年2回の定期演奏会では、ショスタコービッチの全作品と共に、同時代に生きる邦人作曲家の優れた作品、また海外のユニークな作品も取り上げて参ります。とかく難解と思われがちな現代作品が、クァトロ・ピアチェーリの手にかかれば、いかに楽しく、時代の息吹を伝える音楽であるかを感じていただけることでしょう。どうぞご期待ください。

image_topics_06私(大谷)はこれまでソロ、室内楽、オーケストラのコンサートマスターを三本柱として、古い時代から現代作品に至るまで、幅広く演奏してきました。特に大学院時代のテーマは現代音楽の奏法でした。そんな私ならではの演奏を極めてみたいと思います。
このメンバーの結成は実に自然でした。チェロの苅田さんからの発案でしたが、練習していても、おしゃべりしていても、まるで家族・兄弟のように理解しあうことができます。こういう仲間たちでこそ、音楽の本質を楽しくお伝えすることができるだろうと、私たち自身も楽しみにしています。ショスタコ―ビッチの全作品を演奏いたしますから、少なくとも将来10年間は演奏の予定が入っているわけです。

私以外のメンバーのプロフィールも紹介いたします。
●第一ヴァイオリン 大谷康子
これはもういいですね。

●第二ヴァイオリン 齋藤真知亜
東京芸術大学を首席で卒業。1986年NHK交響楽団に入団。1991年津田ホールにて初リサイタル、好評を博す。1998年宮崎において松浦宏臣(ピアノ)らと「トリオ・メルヴェイユ」結成、以後九州各地で演奏会を催す。1999年からは自主企画リサイタル「Vaologue (violin + dialogue)」を毎年開催し、様々な楽器との共演や、軽妙なトークは回を追うごとにファンを増やしている。2001年「Matthias Musicum Ensenble」を結成、またこのグループを母体としたカルテット「Matthias Musicum Quarutett」も結成し、以後合奏団・弦楽四重奏の両輪で全国各地で演奏している。故西崎信二、奥田富士子、故兎束龍夫、海野義雄、二村英之、山口裕之の各氏に師事。現在NHK交響楽団第一ヴァイオリン・フォアシュピーラー、東京音楽大学非常勤講師。他にも、指揮者としてジュニア・フィルを指導するほか、自らの馬頭琴・口琴を織り込んだコンサートも行ない、幅広い音楽活動を行なっている。DCに、「シェーンベルグ/月に憑かれたピエロ」(TaRaGaレーベル)、「ザ・ビートルズ・オン・ストリング・カルテット」(Vapレーベル)、「弦楽四重奏による<ドラゴン・クエスト>」(アニプレックス/SUGIレーベル)がある。

●ヴィオラ 百武由紀
東京芸術大学卒業、大学院修了。井上武雄、浅妻文樹、ウィリアム・プリムローズ、セルジェ・コロー各氏に師事。1975年デビュー・リサイタルを開催。以後、現在に至るまで、オーケストラ、室内楽、ソロで多くの演奏会、録音の場で活躍している。1999年まで東京都交響楽団に在籍し、主席奏者をつとめた。国内外の音楽祭にゲストとして多数出演するほか、カール・ライスター、ウルリッヒ・コッホ、オレグ・クリサ氏など外来演奏家とも多数共演している。邦人作品、現代曲の初演も多く手掛けており、1999年日本音楽コンクール作曲部門の演奏に対して、審査員特別賞を受賞するなど、高い評価を受けている。ニューヨーク・カーネギーホールにおける演奏会でも邦人作品を紹介している。現在、東京シンフォニエッタメンバー。東京芸術大学および附属高校、東京音楽大学、名古屋音楽大学(特任教授)などで教鞭をとる。

●チェロ 苅田雅治
伊達三郎、井上頼豊、斎藤秀雄の各氏に師事。桐朋学園大学卒業。1973年第42回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。1982~90年東京都交響楽団主席チェロ奏者をつとめる。1982年よりニューアーツ弦楽四重奏団に参加し、団として1992年第4回飛騨古川音楽大賞奨励賞、1994年度文化庁芸術祭賞、1995年第12回中島健蔵音楽賞を受賞した。個人として1992年第11回中島健蔵音楽賞受賞。国内の主要現代音楽際に常時出演しており、独奏者としての評価も高い。現在、東京音楽大学教授、桐朋学園大学講師、東京芸術大学講師。