プレスリリース
大谷康子は1995年4月、当楽団コンサートマスターに就任。2007年4月からはソロ・コンサートマスターとして計21年間活躍いたしました。確かなリーダーシップでオーケストラを率い、歴代コンサートマスターの中で最も長い期間を務め、ソリストとしても当楽団主催公演へ計28回出演いたしました。その功績を称え、当団としては初の「名誉コンサートマスター」の称号を贈ることといたしました。
大谷康子は退団後、ソリストとして国内外のオーケストラとの共演や、ソロ・リサイタルが予定されており、益々活躍の場を広げていきます。
主催公演への最後の出演は、2016年3月26日(土)第638回定期演奏会、2016年3月27日(日)川崎定期演奏会第54回です。
応援して下さった皆様へ ご挨拶
1995年4月1日に入団させていただいてから、なんと! 20年以上も経ちました。すばらしい仲間達に支えていただいてのこの間のことは、当時の楽団長金山茂人氏(現・最高顧問)の著書「楽団長は短気ですけど、何か?」(水曜社)におもしろおかしく書かれています。
パーヴォ・ヤルヴィさんとの「英雄の生涯」(先月もパーヴォさんとこの時のことを話したばかりです)やダニエル・オーレンさんとの「ナブッコ」(これについてはN響の機関誌「フィルハーモニー」に書かせていただきました)など感動のコンサートは数え切れません。
学生時代は、作曲家の様式について頭で学びました。それを、この活動を通して耳で、体で、心で、五感で学ぶことができて、私の音楽人生が豊かで楽しいものとなりました。
このたび契約満了を機に、これまでに勉強したことを生かして、とはいえまだまだですので、ソロで音楽の本質を極めていくように精進していきたいと思います。
4月からはBSジャパンの新番組で毎週水曜夜11時半にお目にかかれることになりました。大好きなViolinで音楽の奥深さをわかりやすくお伝えできればと思っています。
東京交響楽団のこと、また私のこともこれからも応援してくださいね。
よろしくお願い申しあげます。