2022.06.25(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送
おんがく交差点第324回ゲストはチェリスト長谷川陽子さん。
フィンランドのシベリウス・アカデミーで学び、今年デビュー35周年、ベートーベンのチェロ・ソナタ全曲演奏!今だからこそ弾ける??貴重なお話も伺えます。
お父様は評論家で、日本の音楽界を温かく支えてくださった長谷川武久さん。私も学生時代から色々教えていただいてお世話になりました。お母様のピアノと共にヴァイオリンを弾いていらっしゃいました。ところが、その影響で?陽子さんは、ヴァイオリンは『変な音がする』と思っていた…とか。どういうことなんでしょうね。
3歳の時、20世紀最高のチェリスト、パブロ・カザルスの音色に魅せられ、学生時代はヨーヨー・マの追っかけ!
陽子さんの師匠もカザルスを敬愛していて、その教えは「歌いなさい」そうしたら、ヨーヨー・マにも褒められた!やはり音楽は歌ですね。あたりまえのように思われるかもしれませんが、コンピューター?みたいな演奏をする方も増えていますからね…。
陽子さんのソロは、今年テーマにしていらっしゃるベートーベン作曲「チェロ・ソナタ第3番より第1楽章」
そして今回の小径は、陽子さんのお父様からいただいた、私の〈宝物〉を演奏させていただきます。武久先生がお若い時にめずらしい楽譜をウィーンで手に入れられました。アラール作曲「椿姫ファンタジー」です。のちに、「大谷さんに向いていると思うから、弾いてね。」と、楽譜を下さいました。それはSONYからの、2枚めのCDを収録する4日前のこと。今では売られていない貴重な楽譜をいただき、CDのタイトルも「椿姫ファンタジー」となり、いまだにベストセラーとなっています。この中から小径では「プロヴァンスの陸と海」山田武彦さんの、素敵なピアノと聴いてくださいね。
武久先生の優しいお声やお顔が蘇って、うるうるしました。今、この作品が、私の看板のようになって活動させていただいているのも、武久先生のおかげです。ありがとうございます!
そしてコラボは、陽子さんが留学されたことにちなんで、シベリウス作曲「ピアノ三重奏曲 アレグロ JS27」
爽やかな作品。お楽しみくださいね。