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おんがく交差点 vol.439 倉田澄子さん

2024.09.14(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第439回ゲストはチェリスト倉田澄子さん。
 パリ音楽院にも留学した日本の女性チェリストの草分け的な存在。ずっと日本のチェロ界を牽引して来られました。

 2歳の時にお父様が他界…その父は、国際コンクール日本人初優勝のチェリスト倉田高さん。

 チェロのきっかけは、亡き父が演奏したレコード!小学生の時に聴いて音色に魅せられ、齋藤秀雄先生の門下生になっても、先生のチェロの宿題をするより、お父様の音をずっと追っていらした…。涙の出るお話です。

 巨匠トルトゥリエに師事するためにフランスへ。巨匠の家で迎えてくれたのはヒゲの門番?お部屋に通されて緊張して待っていると…チェロを持って現れたのはあの門番だった!
 そのわけは?おもしろいお話も伺えます!

 倉田さんのソロ曲、お父様のために、ご親戚でもある尾高尚忠さんが作曲された「夜曲」を演奏してくださいます。
 今回のソロ曲、小径曲は幕末から明治維新にかけての、日本史をご説明しておかないといけまん。
 倉田さんは、尾高家とご親戚である…ということは渋沢栄一さんで有名な渋沢家ともご親戚関係にあります。

 というわけで、徳川昭武が、将軍慶喜の名代としてパリ万博に参列、ナポレオンⅢ世 に謁見した時随行したのが、渋沢栄一。その時にパリのオペラ座で昭武や渋沢栄一らが鑑賞したのはバレエ「ジゼル」この第2幕からヴィオラのソロで有名な「パ・ド・ドゥ」アドルフ・アダン作曲
 私は東京シティフィルでコンサートマスターをしていた時、この作品をよく演奏していましたが、ヴィオラのソロなので、いつも「ヴィオラの首席の方は、こんな美しいメロディーを弾けていいなあ。」と思っていました。ですから、今回念願のこの曲を小径曲としてヴァイオリンで弾かせていただきます!素敵なピアノは松本和将さん。

 コラボは倉田さんの師匠、トルトゥリエ夫妻が愛したヘンデルの作品を、倉田さんに提案していただきました。
 ヘンデル作曲「トリオソナタ ト短調 作品2 第8番 第2楽章 Allegro」本来チェロ2本で演奏するところをヴァイオリンとチェロで演奏。

 ずっとお父様の音を追い求めていらっしゃる倉田さんのお父様❤チェロ❤をお聞きくださいね。

おんがく交差点 vol.438 萩原麻未さん

2024.09.07(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

おんがく交差点第438回ゲストはピアニスト萩原麻未(はぎわら・まみ)さん。
ジュネーブ国際コンクールのピアノ部門で日本人として初優勝されました!

5歳の時にプロになる!と決意された…それは憧れのピアニスト宮沢明子さんの褒め言葉による?
幼い時の体験、特に褒められるということは大切ですね。こんなにすばらしいピアニストが出るきっかけになったんですもの。

高校生の時に海外を回り、マスタークラスを受講して、結果パリ音楽院に留学を決めた…決め手は先生…?
優しいジャック・ルヴィエ先生! ところが入学後は厳しく豹変! 怖い…緊張の日々に。

ジュネーブ国際コンクールを選んだのは近いから。でも審査が進むにつれて、緊張の連続が……? 貴重なお話が伺えます。
いつも左手にゴム! 実は特別な理由? 国際コンクール優勝もゴムのおかげ? めずらしいお話も気さくにしてくださいますよ。

ご主人はヴァイオリニストの成田達輝さん。すばらしい音楽家同士、共演の時意見が違ったらどうするのかしら…と、思いましたが心配ナシ。寝たら忘れてしまうから! 楽しいおふたりですね。

麻未さんのソロはドビュッシーの作品。パリ音楽院で学ばれたことにちなんで、2曲のコラボはラヴェル作曲「ガブリエル・フォーレの名による子守歌」フォーレ作曲「アンダンテop.75」
久しぶりにご一緒して、やはり情感深い、美しくすばらしい麻未さんとの演奏は楽しかったです。みなさま、ぜひお聴きくださいね。

おんがく交差点 vol.437 チェンミンさん

2024.08.31(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

おんがく交差点第437回のゲストは、二胡奏者のチェンミンさんです。

1991年に来日され、二胡ブームの火付け役ともなられました。二胡は中国の伝統的な擦弦楽器で、2本の弦の間に弓が挟まっているのが特徴です。ヴァイオリンとは全く違う弾き方をしますが、これは乗馬と関係があるそうです。めずらしいお話、ぜひ聞いてくださいね。弓が弦の間にあるため、ヴァイオリンに慣れている私には似ているようでも、意外に演奏がむずかしいです。チェンミンさんが番組中にレッスンをして下さいましたが、勝手が違いました。

本体の材質は硬い木で、弓は竹と馬の尻尾(これはヴァイオリンと同じです)。

チェンミンさんは中国で女優としても活躍されていましたが、なぜ来日したのでしょうか? そのきっかけには将来への不安があったようです。

また、二胡にはお父様が贈ってくださった大切な言葉が記されています。「求之弦内 得之弦外」。この貴重なお話も伺えますよ。

小径では、中国・宋の時代の曲を演奏します。今年の大河ドラマで、紫式部と父親が越前で宋人たちと関わりを持つ場面が描かれました。その時代、紫式部や藤原道長たちがどんな音楽を聴いていたのかに興味を持ち、宋時代の作品を選びました。曲名は「鬲溪梅令(げいしめいれい)」、作曲者は姜夔。松本和将さんのすばらしいピアノと共にお聴きください。

コラボでは、二胡の代表曲、阿炳(アービン)作曲/森川拓哉さん編曲による「聴松(チンソン)」をお届けします。

どうぞお楽しみくださいね。

おんがく交差点 vol.436 木嶋真優さん

2024.08.24(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第436回ゲストはヴァイオリニストの木嶋真優(きしま・まゆ)さん。

 3歳でヴァイオリンを始め、4歳の時にはすでに「ヴァイオリニストになる!」と決心していたそうです。先生に憧れて、コンサートでの振る舞いを4歳から独学していたとか。さすがですね。
 小学生の頃からドイツへの留学を熱望し、反対するご両親を説得するために、国際コンクールで優勝するという手段を取ったそうです。貴重なお話もしてくださいますよ。
 世界的なヴァイオリン指導者であるザハール・ブロン先生を追いかけ、念願のドイツ、ケルン音楽大学へ留学しました。
 でもここからまた考え方が少し変わったそうです。いつしかコンクールに疑問を持つようになり……最後は「皆カボチャ」で乗り越えたという、興味深いお話を伺えます。

 木嶋さんのソロ、ファリャ=クライスラーの「スペイン舞曲」に合わせて、小径はサラサーテ作曲「スペイン舞曲第7番 作品26」。
 コラボはショスタコーヴィチ作曲「5つの小品から第2曲 ガヴォット、第4曲 ワルツ」。松本和将さんの素敵なピアノと、ヴァイオリンの楽しいデュオをお聴きくださいね。

おんがく交差点 vol.435 北村英治さん

2024.08.17(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第435回ゲストは95歳‼️の現役バリバリのジャズクラリネット奏者、北村英治さん。

 30年以上前に初めてお会いした時から、北村さんはずっと変わらず「青年」といった雰囲気で、憧れます。ライブでも座らないでずっと立ちっぱなし!これは、小学生のころから立たされ慣れているのでだいじょうぶとか。笑わせてくださいました。
 休日もジャズを聴きながら、夜から朝まで?ず~っとクラリネットを吹いていらっしゃる!とにかくクラリネットで若くなる!実は私も気持ちはわかります。私も大好きなヴァイオリンをず~っと弾いていたい、それがなによりしあわせ💕です。

 北村さんは17歳の時に初めてクラリネットを持ち、誰も鳴らせない音が出ました!えーっ 天才?実はワケありだった?またまた楽しいお話を伺えますよ。
 ジャズに反対する慶應義塾大学の有名な教授を、お給料?で説得したお話や、美空ひばりさんとの共演の印象的なこと…など、貴重なお話満載。お聞き逃しないようになさってくださいね。
 また北村さんならではの大切なお話もありました。今95歳で現役のジャズマンですが、100歳のライブは目標ではないそうですよ。はたしてレジェンドのお考えは?
 今回の放送は特別なコラボがあります‼️小朝師匠も、ドラム演奏で北村さんと念願のコラボ!ジャズの定番曲です。必聴!

 北村英治さん×小朝師匠のドラム、ルイ・プリマ作曲「Sing Sing Sing」
 ピアノは高浜和英さん、ベースは山口雄三さん、かっこいいです!

 小径は北村さんが演奏されたNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」にちなんで、森山直太朗作曲「アルデバラン」。
 松本和将さんの楽しいピアノで聴いてくださいね。

 コラボは北村英治さんのライブ定番曲、ヘンリー・マンシーニ作曲「ひまわり」。素敵なピアノは高浜和英さん。

 北村英治さんのような「音楽人生」、憧れです❤

おんがく交差点 vol.434 仲宗根創さん

2024.08.10(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 今回は、リニューアルしたハクジュホールからのお届けです。
 ゲストは三線奏者の仲宗根創さんです。
『三線』と共に、沖縄とハワイのミックス楽器『サンレレ』も紹介してくださいますよ。

 仲宗根さんは3歳から、祖父の影響で民謡を始められました。最初に弾いた楽器は、ナント!『孫の手』?楽しいお話も伺えますよ。
 小学6年生の時に民謡歌手オーディションでグランプリを受賞され、中学1年生でCDデビュー。すごいですね!
 憧れは〈沖縄のジミヘン〉速弾きが得意な師匠の教えは……ウチナーグチの習得?貴重なお話もしてくださいますよ。
 そして第2の顔は沖縄の「ルーツ」。レゲエも民謡でコラボも?大切にしている「沖縄の心」とは?ぜひお聞きくださいね。

 ゲストのソロは沖縄の民謡メドレーですが、その中で、師匠ゆずりの『三線の速弾き曲』も聴かせていただけますよ。
 そしてコラボ1曲目は〈サンレレ×ヴァイオリン〉。みんながよくご存知の曲です。作詞・作曲 喜納昌吉、萩森英明編曲 「ハイサイおじさん」。
 コラボ2曲目は〈三線×ヴァイオリン〉。作詞 平識ナミ、普久原恒勇作曲、萩森英明編曲 「平和の願い」。美しいピアノは松本和将さん。

 過去に起きたこと、現在の状況を考えながら、世界の平和を祈りたいと思います。

おんがく交差点 vol.433 コラボレーション名曲集第55弾

2024.08.03(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第433回はコラボレーション名曲集第55弾!
今回も豪華なゲストと大谷康子さんのコラボレーションをお楽しみください。
ほかではなかなか聴けない貴重なコラボです!

圧倒的な歌唱力の歌姫: 高橋あず美さん
「And I Am Telling You I’m Not Going」
ジェニファー・ハドソン
編曲: 萩森英明

演歌の歌姫: 坂本冬美さん
「夜桜お七」
作詞: 林あまり
作曲: 三木たかし
編曲: 若草恵
ヴァイオリンアレンジ: 萩森英明

ガンダムの歌姫: 森口博子さん
「水の星へ愛をこめて」 
作詞: 売野雅勇 
作曲: ニール・セダカ
(大谷スタッフ)

おんがく交差点 vol.432 小川理子さん

2024.07.27(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第432回ゲストはジャズピアニスト/パナソニック参与、小川理子(みちこ)さん。

 今回も、東京音楽大学TCMホールからのお届けです。

 小川理子さんは、ジャズピアニストです。大企業の責任あるお立場を務められながら、CDデビューもされ、「島耕作シリーズ」ではモデルにもなった……すばらしいですね。〈二足のわらじ〉ならぬ何足?

 3歳でピアノを始められましたが、自由に弾くのが好きで、ピアニストになる気は全くなかったそうです。
 ジャズピアノに目覚めたのは大企業に勤め始めてから、師匠はレコードだった?
 会社ではコンサート会場の音を再現する音響機器を開発されました!画期的ですね。休止中のブランドを復活!
 大阪・関西万博の誘致プレゼンテーションでも見事な演奏をされ、ピアノで、お・も・て・な・し…?

 小径はジャズが盛んだった1920年代の名曲、ヤコブ・ゲーゼ作曲山田武彦さんの編曲「ジェラシー」を松本和将さんのピアノと情熱的に。

 コラボはジャズのスタンダード・ナンバー。ジョージ・ガーシュウィン作曲 森川拓哉さん編曲 「I got rhythm」何でもできるすばらしい方っていらっしゃるんですね!
 ジャズをお楽しみくださいね。

おんがく交差点 vol.431 小川里美さん

2024.07.20(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第431回ゲストはソプラノ小川里美(おがわ・さとみ)さん。なんと、元ミス・ユニバース日本代表です!

 今回も東京音楽大学TCMホールからの放送です。

 小川さんは東京音楽大学在学中にミス・ユニバース日本代表に選ばれました。これはフランス人の「目ヂカラ」が始まり…?とか。なかなか普段は聞けないようなめずらしいお話ですから、よく聞いてくださいね。

 思い出作りのつもりで、ミス・ユニバース日本大会に参加したら、思いもよらぬ「日本一」に!まさか日本代表になると思っていなくて、苦難の日々……「ミス・ユニバース」というお仕事はなかなか大変なんですね。まさに日本を代表するのですから、教養も気配りも大切。しかもあちこちに親善で行かれますから、体力も必要。

 小川さんは立派に務められました。この、日本一…がオペラにもつながった?そしてその後ヨーロッパに留学されましたが、本場で学んだのは歌のむずかしさ、オペラの役作りは人生の勉強?

 こういう華やかな立場になられたのに、舞い上がらずに、とても地道なお考えなんだなあ…と感じました。

 カンボジアでも長年コンサートを開かれ、オペラも根づいたそうですよ。成功の証は、なんと観客の怒り?どういうお話でしょうね…。

 ゲストのソロは、今年没後100年のプッチーニのオペラ『蝶々夫人』から「ある晴れた日に」

 小径は、番組の会場、東京音楽大学の創設者、鈴木米次郎作曲の作品メドレー。「泰平曲」「壮士節」「松平好房」松本和将さんの美しいピアノとお聴きくださいね。また歌詞もテロップでお読みいただけますよ。

 そしてコラボはカールマン作曲のオペレッタ『チャールダーシュの女王』より「山は我が故郷」訳詞は小川里美さんです。ご提案いただいて、私も「わあ~うれしい!」と思いました。学生時代から、ソプラノの方々と何回もご一緒させていただいた想い出の曲です。ヴァイオリンも活躍しますよ。

 ではみなさま、お話に演奏をお楽しみくださいね。

おんがく交差点 vol.430 ルシア塩満さん

2024.07.13(土)朝8:00より
BSテレ東にて放送

 おんがく交差点第430回ゲストは、パラグアイ民族楽器・アルパ奏者の、ルシア塩満(しおみつ)さん。今回も東京音楽大学TCMホールからの放送です。

 ゲストはアルパの第一人者!アルパはパラグアイ🇵🇾の民族楽器で、力強い音色が魅力です。弦は五色そうめんのように色つきです。綺麗ですね。

 ステージのライトには注意しないといけない?またクラシックのハープとは何が違うのか、など貴重なお話を伺えますよ。

 小学4年生の時にパラグアイに移住され、「アルパを弾く魔法の手」と言われる巨匠と出会われました!まさに運命的。こういうご縁で人生が決まっていくんですね。興味深いお話、みなさまも聞いてくださいね。

 帰国後、チコ本間さん……一世を風靡した〈別れても好きな人〉(ロス・インディオス)……に弟子入りしたもののうまくいかず挫折?なかなか聞けないお話もして下さいます。

 高校卒業後はまたパラグアイに留学。下宿の庭が演奏会場!外国では時々聞くお話ですが、楽しいですね。まさに音楽の原点。パラグアイ音楽は歌舞伎と同じ?と感じられた…とか。何でしょうね?

 ルシアさんのソロは滝を描いた豪快な作品。小径はパラグアイの大作曲家アグスティン・バリオス・マンゴレの曲、編曲はアンドレ・ピレス・コスタの「フリア・フロリダ」松本和将さんの素敵なピアノと。

 コラボはルシアさんが病床で作った一番大切な作品「ひ・と・り・ご・と(Monologo)」森川拓哉さんの編曲でお届けします。

 素敵なお話とともにお楽しみくださいね。